妊娠8か月(28週)から妊娠後期となり、10か月(36週)から臨月に入ります。妊娠後期に入り、仕事がなくなったことも影響しているのか、食欲はだいぶ落ち着き、体重の増加もようやく緩やかになりました。まもなく臨月を迎えますが、今回は妊娠後期における、子供たち三人との夏休みの過ごし方について共有したいと思います。
自己効力感を育むチャンス―やがて自走できる人に
夏休み、子供たちは塾には通わせていません。次女は公文、長男は家庭教師をそれぞれ週一回だけお願いしています。私自身が中学受験や大学受験で塾に通った経験と、大学時代に家庭教師や塾講師をしていた経験から、塾や授業が学力に与える影響は、全体の一部にすぎないと考えているからです。授業は、あくまで理解のきっかけや気付きを与えてくれるものです。これは学校の授業にも同じことが言えます。そこで得た知識を持ち帰り、自分の手で予習や復習をする。その過程にこそ本来の学習の意味があり、学力を伸ばす大部分を占めると考えています。子供たちはまだ小学生であり、私が気付きや学びのきっかけを与えられる段階です。そのため、学校の宿題に加えて、市販のワークに取り組ませています。
高学年の息子と長女には、夏休みの計画を自分で立てさせ、1日に何をどれだけ行うのかを決めた上で実践させています。とはいえ、学習時間は朝食後の1時間ほどです。長く取り組んだとしても、2時間以内には収めるようにしています。夏休みは、普段よりも睡眠時間を確保しやすく、体を大きく育てるチャンスでもあります。そのため、できる限り10時間は眠らせるようにしています。子供たちはまだ完全に自走できる段階にはなく、私も必ずそばについています。途中で集中力が切れた時には一度切り上げ、残りは別の時間帯に行うなど、できるだけ「やらされている」と感じないようにしています。自発的な学習習慣につながるよう、無理のない形で促すことを意識しています。
それ以外の時間は、家にいるとどうしてもテレビや動画を見て過ごしがちになるため、何かしら外出の予定を入れるようにしています。区民プール、博物館、科学館、図書館、買い物、映画館、観劇などです。いつ熱中症になってもおかしくないほどの猛暑であり、子供たちの体調や気分にも左右されるため、あえて細かなスケジュールは立てていません。プールでは、高学年の二人はある程度安全に遊べるため、私は主に低学年の次女を見ていました。私自身も、マタニティスイミングというほどではありませんが、無理のない範囲で水中で過ごす時間を楽しめたように思います。
習い事を追加するのではなく、私が教えられることは自分で教え、お金をかけすぎない範囲で、さまざまな体験をさせる夏休みとなりそうです。新たにボードゲームも購入しましたが、子供たちは夢中になって取り組んでいました。妊娠後期にそこまで動いて大丈夫なのかと心配されることもありますが、お腹が張った時には姿勢を整えて休み、足のむくみにはカーフレイズ(かかとの上げ下げ)を取り入れるなど、自分の体調を見ながら過ごしています。今回は一度も骨盤ベルトを使わず、妊娠後期が最も体調の安定した時期となりました。臨月に入った後は、さすがにプールは控えようかと考えています。それまでは、安全に配慮し、何かあればすぐに産院へ行ける範囲で、子供たちとゆったり楽しく過ごしたいと思います。
自責思考・他責思考のどちらにも偏らないアプローチ
学校生活でも、それ以外の場面でも、小さなトラブルはつきものです。そのような時に、出来事をどのように受け止め、次の行動につなげるかはとても重要です。まだ育児経験11年目の私が感じていることではありますが、いわゆる他責思考は、結果的に本人の成長の機会を失わせてしまうことがあります。かといって、自責思考に陥りすぎることも望ましくありません。何でも自分が悪いと思い込む必要はなく、「自分が変えられることは何だったのか」を考え続ける姿勢が重要なのだと思います。不都合なことや、理不尽に感じる出来事に遭遇した際、「○○が悪い」と結論付けてしまうのは簡単です。しかし、それだけで終わってしまえば、本人の気付きや成長もそこで止まってしまいます。その時に、「自分が悪かった」と断定するのではなく、「自分にできることは、他になかっただろうか」と自らの言動を振り返ることで、次につながる気付きや学びを得ることができるのです。
子供たちの事例として、娘が係活動を行う際に、「クラスのみんながなかなか言うことを聞いてくれない」と悩んでいたことがありました。まずは、「自分なりに一生懸命取り組んでいるのに、うまくいかないとつらいよね」と、その気持ちに寄り添います。その上で、「どうしてみんなは指示を聞かないのかな」「本当にクラス全員が聞いていないのかな」と、娘自身に考えさせました。さらに、「そもそも、この係のゴールは何だろう」「先生が求めていることは何だろう」「クラスにとって、どのような良いことがあるのだろう」「どのような声掛けや指示をしていたのかな」「どんな伝え方なら、聞いてみようと思えるだろう」「聞いてくれている子たちは、どのような行動をしているかな」と、多方面から問いかけました。そうすることで、娘は無理なく自分にできることを考えられるようになりました。「もう少し違う言い方をすればよかった」「言い方がきつかったかもしれない」「指示を聞いてくれる友達に手伝ってもらうこともできた」と、自らの思考や行動を振り返ることができたのです。これが気付きであり、学びなのだと思います。その翌日、娘は「今日はみんなが聞いてくれた!」と、うれしそうに報告してくれました。
他責思考に陥らず、かといって自責思考にも偏りすぎない。息子の場合は、むしろ自責思考に寄りすぎてしまった面があったように思います。サッカーをする中でも、自責思考が強くなりすぎると、「自分の実力が足りない」「すべて自分のせいだ」と考え、次第に自信を失ってしまいます。他者からの評価や結果そのものは変えられません。しかし、状況を認知する速さ、主体性、声掛け、ドリブルで仕掛ける回数など、自分で考え、変えていける部分はあります。何かトラブルや思うようにいかない出来事があった際には、自分がコントロールできる範囲だけを振り返り、次に何ができるのかを考えて実践する。こうした姿勢は、学習やスポーツに限らず、どのような場面でも大切なのだと気付かされました。
この夏は、2019年の夏以来久しぶりに仕事のない状態で迎える夏休みとなりました。来年の夏には別の案件で仕事に復帰しているかもしれません。赤ちゃんが生まれるまでの限られた時間を大切にしながら、今だからこそできることを、無理のない範囲で一つずつやっていきたいと思います。
