現在、小学6年生、4年生、1年生の三人を育てながら、第四子の妊娠後期(妊娠8か月)を迎えています。今回は、子育てとフリーランス業務を続けながら経験した妊娠初期について、これまでの経験と反省を共有したいと思います。
最も体調が辛い時期と、最も支援を受けにくい時期が重なる
妊娠週数は、最終月経開始日を0週0日として数えます。一般的に「妊娠2か月」は妊娠5週から始まり、多くの方がこの頃から悪阻を経験します。妊娠検査で胎嚢が確認できても、心拍が確認できるまでは経過観察となることが多く、周囲へ報告するか悩む方も少なくありません。私自身も過去に、妊娠5〜6週で受診した際に心拍が確認できず、後日あらためて受診した経験があります。母子手帳の交付後には、自治体ごとの妊娠・出産支援サービスを利用できるようになります。しかし、申請から実際に利用開始できるまでには数週間から1か月程度かかることもあります。さらに、妊娠初期は外見からは妊娠が分かりにくく、流産リスクも比較的高いため、職場や友人へ伝えづらい時期でもあります。
つまり「最も体調が辛い時期」と「最も支援を受けにくい時期」が重なっているのです。我が家の場合、育児については夫や友人が大きく支えてくれました。休日に子どもたちを外へ連れ出してくれたり、習い事へ送迎してくれたりしたおかげで、休息を取ることができました。一方で、家事はかなり割り切りました。掃除や片付けは最低限にして、今はとにかく日々をやり過ごす時期と考えるようにしました。悪阻の症状や期間は人それぞれですが、私の場合は四回とも食べ悪阻でした。数時間おきに何かを口にしていないと、ひどい車酔いのような気持ち悪さに襲われます。第二子妊娠時には、着替えることすら辛く、一日中ソファから起き上がれない日もありました。第三子妊娠時には長ネギの匂いがどうしても受け付けず、お蕎麦屋さんの前を通るだけで気分が悪くなりました。今回は冷蔵庫の匂いが苦手になり、業者に清掃を依頼しても改善しませんでした。
また、29歳での第一子妊娠と、41歳での今回の妊娠では、身体への負担が明らかに違いました。筋トレや食事管理を続けて健康づくりをしてきたつもりでしたが、それでも年齢による負荷の大きさを実感しています。第一子の時は、同じ食べ悪阻でもそこまでひどくはなく、毎日出社できていました。今回は在宅勤務かつ時短勤務だったので、乗り切ることができたと感じています。それでも妊娠初期の1か月だけで体重は5kg増加し、夜中に空腹感と気持ち悪さで目が覚めることもありました。日中ほとんど起き上がれない日もあり、嘔吐する日もありました。強い眠気、動悸、体温上昇、お腹の張り、唾液の不快感など、さまざまな症状が続きました。
今回、安定期を迎えるまでは子どもたちに妊娠のことを伝えていませんでした。しかし、長女は私の体調不良を敏感に感じ取っていたようで、妊娠3〜6か月頃までは、就寝後1時間ほどすると目を覚ましてしまうことが続いていました。子どもなりに何かを感じ取っていたのかもしれません。幸い、悪阻が落ち着き、私自身が普段どおりの生活を送れるようになるにつれて、長女のそうした様子も徐々に見られなくなりました。
子どもたちは家庭の変化を敏感に感じ取っています。特に上の子がいる家庭では、妊娠初期を一人で乗り切ろうとしないことが大切だと思います。
契約終了・長期非稼働も見据えた資金計画を
フリーランスとして働く場合、会社員のような産前産後休業や育児休業の制度はありません。契約内容にもよりますが、基本的には働かなければ収入は発生せず、休んでいる間の事業所得はゼロになります。そのため、「いつ頃まで働くのか」「いつ頃復帰するのか」をあらかじめ想定し、その期間を乗り切るための資金計画を立てておくことが重要です。また、見落としがちなのが税金や社会保険料です。フリーランスの場合、住民税や国民健康保険料は前年度の所得を基に算出されます。そのため、出産後に収入が減少したとしても、前年の所得水準に応じた税金や保険料の支払いは続きます。
私自身、第四子の妊娠にあたり改めて感じたのは、収入がなくなることよりも、収入がない中でも固定的な支出は続くことの方が大きな課題だということでした。もちろん、出産後の働き方や家族構成によって必要な期間は異なります。しかし、想定よりも復帰が遅れる可能性も踏まえ、少なくとも半年から1年程度は収入が減少しても生活できるだけの備えをしておくと安心だと思います。妊娠や出産は計画どおりに進まないことも少なくありません。だからこそ、仕事の計画だけでなく、働けない期間を前提にした資金計画も、フリーランスにとっては大切な準備の一つだと感じます。
これから妊娠・出産を迎えるフリーランスの方にとって、本記事が少しでも参考になれば幸いです。
