キャッシュフロー計算書とは
キャッシュフロー計算書とは、貸借対照表の現金及び預金の増減理由を表した計算書類です。例えば、利益が出ているのに、現金及び預金があまり増加しない場合にその理由を知りたい時にキャッシュフロー計算書を活用すると良いです。損益計算書や貸借対照表よりも難しいと思いますので、税理士等の補足の説明を受けながら理解すると良いでしょう。
簡単なひな形は、以下の通りです。

今回、減価償却費については損益計算書で2,500計上され、税引前当期純利益は40,200とします。
キャッシュフロー計算書を作成させる為には、前期と当期の貸借対照表が必要です。

キャッシュフロー計算書の見方
I.営業活動によるキャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローとは、本業でどれだけキャッシュフローが増減したかを表しています。税引前当期純利益40,200に対して26,700増加したとなっています。ベストは、税引前当期純利益と同額以上がキャッシュとして増加するのが良いですが、実務上では難しいです。
キャッシュフロー上、減価償却費は、プラスとなります。理由は、減価償却費は費用ですが、お金が出ていない費用だからです。
売掛金の増加は、マイナスとなります。貸借対照表の売掛金残は、前期に比べ20,000増加しています。キャッシュフロー上、売掛金残が増加するとその金額だけ現金預金とならなかったと見るので、マイナスとなります。逆に減少した場合は、プラスとなります。
買掛金の増加は、プラスとなります。貸借対照表の買掛金残は、前期に比べ10,000増加しています。キャッシュフロー上、買掛金残が増加するとその金額だけ現金預金の支払をしなくてよいので、プラスとなります。逆に減少した場合は、マイナスとなります。
営業活動によるキャッシュフローは、プラスにならないと資金繰りが厳しくなります。利益がお金として残る経営をしましょう。
入金サイトと支払サイトをコントロールする事です。前受けでもらえるならば、前受けでもらう。入金サイトが6ヶ月で、支払サイトが3ヶ月であると利益が出てもなかなかお金が増えません。難しいと思いますが、なるべく入金サイトの期間<支払サイトの期間となる様に交渉しましょう。
今回、商品等の棚卸しはキャッシュフロー計算書に入っていませんが、前期よりも棚卸高が増加すればキャッシュフロー上マイナスで、減少したらプラスとなります。簡単に説明すると棚卸高が増加する事は、売れ残りの商品が増加し現金預金となっていないと見るのでマイナス、棚卸高が減少すれば、商品が売れて現金預金となりプラスと考えます。
II. 投資活動によるキャッシュフロー
投資活動によるキャッシュフローとは、今期に、建物、車両、ソフトウェア等の固定資産を購入した場合や従業員等に短期貸付金が発生した場合に表示されます。通常はマイナスになります。投資をするには通常お金が出でるからです。
今回、今期に固定資産10,000購入なので-10,000。貸付金が-500となっていますが、貸付金残が前期に比べ500円増加しているので、その金額だけ現金預金が減少したこととなり、マイナスとなります。逆に貸付金残が前期に比べ減少した場合は、貸付金を回収し、現金預金が増加するので、プラスとなります。
フリーキャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローの金額と投資活動によるキャッシュフローの金額を合わせた金額をフリーキャッシュフローと言います。自由に使えるお金と言う事です。26,700-10,500=16,200円がフリーキャッシュフローです。
なるべく、営業活動によるキャッシュフローの金額以内に、投資活動によるキャッシュフローの金額をコントロールすると良いでしょう。フリーキャッシュフローがプラスとなる経営を心掛けてください。
次回は、財務活動によるキャッシュフローとキャッシュフロー計算書のまとめの話しをしたいと思います。
