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新型コロナによって加速したインターネット社会

2020/07/08

新型コロナの影響で、テレワークが一段と進みました。

ZoomなどのWeb会議サービスも、より多くの人が使うようになり、誰にでも受け入れられるようになりました。

Zoomは2013年にリリースされ、スタートアップ企業や一部のビジネスマンにとっては当たり前のツールでした。
しかし、そうは言ってもマイナーだったサービスが、今回の新型コロナによってWeb会議の頻度が増え、より多くの人に知られ、今では「Zoomで会議しましょう」と言ってもほとんどの人に通じるようになりました。
これまでリアルで会うことが常識だったのが、今では基本がWeb会議になりつつあります。

もちろんZoomだけでなく、新型コロナ以降、 世界中ではインターネットを活用した様々なサービスが、より積極的に利用されるようになっています。

今回は、いくつかの事例を紹介しつつ、今後Afterコロナではなく、Withコロナとなる世界において、インターネットとの付き合い方が大きく変化する事を実感していただければと思います。


飲み会もオンライン


自粛期間中、テレワークが広まったのと同じように、オンライン飲み会も広まりました。
スタイルは様々で、お酒を飲む飲み会のみならず、ランチをオンラインで行った例なども含めると、体験した人も多いのではないでしょうか?
中には、複数のオンライン飲み会に続けて参加(ハシゴ酒?)する人や、夫婦で別々の飲み会に参加する人もいました。

この飲み会でも、ZoomなどのWeb会議サービスの他に、6人ごとのテーブル席を設定できるRemoなども注目されました。

私からは、まだまだ開発途上ですが、新たなWeb対話サービスのSpatialchatを紹介します。

このサービスは、2020年4月にリリースされたもので、部屋に入ると、自分も含めた参加者のWebカメラのアイコンがマッピングされます。
そして、自分のアイコンを移動させることで、部屋の中を自由に移動できます。
すると、アイコン同士の距離によって相手の話し声が聞こえたり、聞こえなくなる仕組みになっています。

これまでのWeb会議システムでは、発言者のボリュームによって、誰の音声を優先かせるかを最適化していました。
同時に話せる人がほぼ一人に限られるため、飲み会でも発言のタイミングを気にする必要があり、常に微妙な間が必要でした。

一方で、このSpatialChatはマイクの制御をしないため、そのようなルールを気にせずにしゃべり続けることができます。
そして、自分を移動することで話す相手を選ぶこともできます。

私も20名ほどの飲み会に参加してみましたが、端末への負荷など、まだまだ課題は多いものの、新たな可能性を感じるサービスでした。


オンライン学習


子供たちの学校も休校になるなど、学習においてもインターネットの普及が注目されました。
生徒へのパソコンの配布を前倒しする自治体も増えています。

ITが普及している米国のシリコンバレーでも学校のオンライン授業を積極的に進めているようですが、ここでも端末の準備が課題になっていて、ボランティア団体などが準備に協力しているようです。

学校よりも進んでいるのが学習塾で、日本の学習塾でもZoomを活用したオンライン授業が本格的にスタートしています。

一方で、米国ではより一歩進んでいて、国境を超えたオンライン学習塾が流行っているそうです。

シンガポールの先生が、シリコンバレーの富裕層へサービスを提供できるようになったのです。
先生の評判が口コミで広がり、大きく成長しているようです。

参加の仕方も、Zoomで初回授業を無料体験し、気に入ったらカード決済で契約…と簡単で、インターネット社会ならではの新たなビジネスが普及しています。

このビジネスで面白いのが、無料体験授業の後、 必ず住所を聞かれるのだそうです。
アメリカでは住んでいる場所によって貧富の差が大きいことから、先生がユーザの住所から各ユーザに応じた価格を判断し、提示しているのだと思われます。

このように、インターネットを通じて世界中の優秀な人材を活用する取り組みは「クラウドソーシング」と呼ばれており、英語圏ではUpworkなどのプラットフォームを通じて、ソフトウェアエンジニアやデザイナーが国境を超えて仕事をしています。

Zoomなどのオンライン会議サービスがより一般的になったことにより、他のプロフェッショナルサービスでもこの流れが加速すると思われます。


商談発掘もオンラインで


そして、ビジネスの商談が活発化する展示会でも、オンラインの活用が注目されています。

新型コロナは日本よりも海外の方が深刻化しており、大規模な展示会も軒並み中止を余儀なくされています。
一方で、展示会によるビジネス機会が大幅に低下しているかというと、どうやら実態は異なるようです。

詳細は下記の記事を参照していただければと思いますが、リアルのイベントが企画できなくなった為、オンラインでの展示会やイベントが活発化しているようです。

LinkedIn News編集部 『「オフラインより凄い」日本人が知らない海外バーチャル展示会の熱狂

むしろ、リアルでは参加するだけで移動に数日かかっていたイベントも、オンラインでは自宅から一瞬で参加できる為、より活発化しているようです。
これは、参加者にとってだけでなく、登壇者にも言えることである為、この流れは一層加速することが期待されます。


インターネット社会で問われる自分の強み


今回は、新型コロナの影響で生まれた、仕事、飲み会、学習塾、展示会などでインターネットを活用した新たな流れについて紹介しました。

これらのサービスで特徴的だったのは、一時的なリアルへの代替ではなく、新たな付加価値(価格、時間、距離)を与えているという点で、そのようなサービスは、今後より普及していくことが期待されます。

実は、これらのサービスのほとんどが、今回の新型コロナを想定して開発されたわけではなく、Beforeコロナの時代に開発されたサービスです。
その為、セキュリティやユーザビリティについて課題が見えてきた点もありますが、これらの課題はユーザが増えたからこそ見えてきた事であり、今後、いずれの課題も解決され、より快適なサービスとなっていくと思われます。

インターネット利用ユーザが増え、サービス品質も向上されることから、今後もこのインターネット社会は加速する事が期待されます。

フリーランスの方々にとって、Withコロナの時代は、これらのインターネットを活用して自分の強みを発揮する事ができれば、活躍のチャンスが世界へと広がる機会となるでしょう。

ただし、それと同時に、インターネット社会では世界中が競争相手ともなります。
価格だけで比較すると、大まかな人件費で1/10の国もあります。

インターネット社会が加速し、「チャンス」と「脅威」が同時にやってくる時代に備えて、自分の強みを改めて研鑽する事が求められることになりそうです。

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