私は大手コンサルティング会社アクセンチュアを2006年に退職し、個人コンサルタントとして独立して以降、1年のうち半年間だけ働き、残りの半年は大好きなサッカーを見たり、世界中を旅したりしながら、自由に暮らしています。
この「半年仕事・半年旅人」のライフスタイルは10年以上続けており、直近のコンサルティングの稼働を年表にまとめると、以下のようになります。

「半年仕事・半年旅人」といっても、毎年きっかり6カ月働いて、6カ月旅しているわけではありません。1年以上コンサルティングの仕事から離れたことも何度かありますし、プロジェクトに配属される期間も1カ月から1年以上に及ぶものまで、様々です。
最近はクライアントと交渉して、稼働率を60%に減らしてもらい、「週3日仕事・週4日自由」という新しい働き方に挑戦しています。
コンサルティング業界のフリーランス界隈に詳しくない人にとっては、一体どうやったらこんな自由奔放に生きることができるのか、疑問に思うことでしょう。
①半年しか働かずに、どうやってお金が回るの?
②コンサルティングの仕事はどうやって取ってくるの?
③週3稼働のコンサルティング案件なんて、どうやって探すの?
④長期間仕事してないと、仕事のスキルは落ちないの?
⑤フリーランスとしてやっていくには、どういった準備が必要?
⑥個人コンサルタントとして独立するのに必要なスキルは?
⑦独立すると、会社員時代よりもプレッシャーはきつくならないの?
⑧そもそもどうして会社員を辞めて独立しようと思ったの?
⑨仕事を絶やさないための人脈はどうやって作るの?
今日から連載していく当コラムでは、こういった素朴な疑問にひとつひとつ答えていき、個人コンサルとして独立するかどうか迷っている人に対して、独立のノウハウを伝えていこうと思います。
半年しか働かずに、どうやってお金が回るの?
第1回のコラムではまず、皆さんが最も気になるであろうお金回りのことについて、解説したいと思います。
結論から述べると、コンサルティング業界でフリーランスになれば、会社員時代よりも実質的な収入を増やすことが可能です。

要は単価に含まれる諸経費の差です。
コンサルティング企業では、バックオフィスの諸経費や人材育成費、プロジェクトの営業費用など、様々な経費が上乗せされてコンサルタントの単価が設定されます。
それに対して個人コンサルタントの場合は、所属する企業の諸経費が無くなりプロジェクトを紹介してくれるエージェントへの手数料のみとなります。結果として、コンサルタント本人がもらえるサラリー(手取り)は、会社員時代よりも確実に増えます。私の具体例を紹介すると、月の手取りは会社員時代の2倍になりました。
ちなみに個人コンサルタントの単価についてぶっちゃけるならば、案件の種類や各々のスキルにもよりますが、マネジャークラスの個人コンサルタントは、時給1万円以上にもなるのが、昨今の業界の相場と言えるでしょう。
加えて、クライアント(顧客)に請求する「客単価」においても、大手コンサルティング企業に所属するコンサルタントより、独立した個人コンサルタントの「客単価」の方が相対的に低くなる傾向にあります。
もちろん、顧客要件を満たしたコンサルタントの参画が大前提となりますが、クライアント(顧客)にとってもコンサルティングフィーが下がり、雇われるコンサルタントにとってもサラリーが上がり、お互いにとってWin-Winの関係が成り立つといえます。
敢えて半年休む勇気
2倍稼げるようになれば、その分がむしゃらに働いて、年収を2倍にしようと考えるのが普通の思考回路でしょう。しかし、私の場合は違います。
サラリーマンを辞めて折角主体的に仕事を選べるようになったのだから、私は積極的に休暇を作って、大好きな「サッカーと旅」を満喫するために、世界中を飛び回っています。

月給を2倍にし、かつ働く期間を2分の1にすることで、1年に稼ぐ金額は会社員時代と同水準を保ちつつ、残り半年を悠々自適に暮らす道を私は選びました。
いわば、私は「富裕層」を目指すつもりは毛頭なく、「浮遊層」でありたいと常日頃考えています。
このコンセプトのもと、10年間食いっぱぐれずにやってこれたので、個人コンサルタントとして生き残るノウハウはそれなりに溜まってきました。
この連載では、コンサルティング業界、もしくはSI業界で働くコンサルタントやシステムエンジニアに、独立するための具体的ノウハウを提供していく予定です。
次回は、コンサルティングの仕事を取ってきてくれる「エージェントの存在」について、解説したいと思います。
※こちらの記事は再掲です。 公開日と内容にずれがある場合があります。