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「コンサルはつぶしが効く」説は本当か? 元アクセンチュアの転職先を調査してみた

2020/07/01

キャリアのステップアップを前提に、コンサルティング業界を志望する就活生や転職活動をする若いビジネスパーソンが多いと聞きます。

彼ら彼女らの志望理由でよく聞くのは「コンサルはつぶしが効くから」。

たしかにコンサルティング業界出身のビジネスパーソンが多種多様な業界で活躍しているのをよく耳にします。
本当に「コンサルはつぶしが効く」のでしょうか?

実際にどういったキャリアステップが実在しているのか、世界最大級のコンサルティングファーム、アクセンチュアを退職した150人を対象に調査してみました。

※調査方法:元アクセンチュアである筆者の知り合い150人(30代~40代)を対象に調査を行った。


起業含む会社経営が36%、会社員としての転職が33%


まずは業界別から。

IT業界、SI業界も含めた同じ業界にコンサルタントとして留まっている人が全体の5割。金融、メーカー、小売など他業界に転職している人が残りの半分という割合になりました。

役職別でいうと会社経営が36%(ほぼ創業者、一部会社員からの叩き上げ)、会社員として雇われている人が33%、個人で独立している人が14%、経営に参画している役員が11%、という内訳になりました。

これら業界と役職でマトリクスを組むと以下のようになります。

他業界にて個人で活躍している人の職種を見ると、アーティスト、フォトグラファー、政治家、大学の教授、弁護士など本当に多種多様です。

ちなみに現在、東京都知事選に立候補している小野泰輔氏も元アクセンチュアです。

アクセンチュアの卒業生から何人、上場企業の社長が輩出されているか数えてみると、13人いました。


「元アクセンチュア」の市場価値


多くの人が華麗なる転身をしていると感じるかもしれませんが、実際は上記のデータが示す通り、3分の1のアクセンチュア卒業生が普通の会社員として転職しています。

雇われる側として転職する場合、「前職アクセンチュア」の市場価値はいかほどのものなのか、採用側の意見を聞いてみました。

従業員が数十人規模のIT企業を経営している知り合いの社長は、「人材市場の価値としてはとても高い。喉から手が出るほど採りたい」と答えてくれました。
理由を聞くと「ITとビジネス、両方の知見を持っている人材は希少だから」。

アクセンチュアを退職すると、ex-acというアクセンチュア卒業生が何千人と加入しているメーリングリストに入ることができます。
その中ではプロジェクトでの人員募集や役員の採用の話がひっきりなしに飛び交っています。
採用側からすると、元アクセンチュアというだけで1次スクリーニングが完了できるので、ex-ac内で募集するのが非常に効率的だそうです。

特にアクセンチュアの場合は、ex-acの存在がある種のセーフティネットのような役割を果たしていると考えます。
私もアクセンチュアを卒業して15年経ちますが、ex-acを通して何度もコンサルや研修講師の案件をもらっています。

コンサルティング業界の中でトップクラスの企業であるアクセンチュアに話を限定するならば、「コンサルはつぶしが効く」という噂は、ある程度信ぴょう性のあるものと言えるのではないでしょうか。

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